こんにちは。
まとめシート著者の野網です。
前回の記事に引き続き、今年(H30)の事例Ⅱを解いていきます。
前回は
- 設問の解釈
- 与件文を読む(2回)
- 解答メモを作る
- 解答を書く
というプロセスのうち、「2.与件文を読む(2回)」まで書きましたので、今回は、3.解答メモを作るについて書いていきたいと思います。
■解答メモを作る(開始15分~40分)
解答メモは「2.与件文を読む(2回)」のときに決めた優先順位に従って書いていきます。
そのため、1→2→4→3の順で作成しました。
そのメモがこちら↓です。
【第1問】
情報整理系の問題ですので、与件文中から3Cに関連した情報をそれぞれ引っ張ってきて、顧客面で~競合面で~自社の面で~に収めます。
7~9段落目のそれらしいところをマークしてみると目測で5行くらい×38字(≒40字)=200字くらいですので、これを150字に圧縮して編集すれば楽勝かと考えました。
【第2問】
ターゲットはインバウンド客というのは明らかですが、このインバウンド客の説明をどこまで入れるかというところはメモを取る段階で少し検討しました。
一番短い場合は単に「インバウンド客」ですが、サイコグラフィック的な観点も加点要素になりうると考え、「和の風情を求める」という与件文中のワードも追加しました。
また、あえてX市のインバウンド客の推移のグラフを入れていることと昨年の事例Ⅱ第4問で
B社は今後、シルバー世代以外のどのセグメントをメイン・ターゲットにし、どのような施策を行うべきか。図を参考に、120字以内で助言せよ。
という問いに対する出題の趣旨が
地域内の人口構成を踏まえて、新たなターゲット層を設定し、ターゲット層のニーズに応じた施策について、助言する能力を問う問題である。
とされていたことを鑑みると、今年の出題の趣旨には
「X市におけるインバウンド客数の推移を踏まえてターゲット層を設定し・・・」
といったものになるのではないかと考え、表も踏まえたアピールのため、「X市で急増する」というワードも付け足そうと思いました。
あとは事前にピックアップした経営資源(前回の記事参照)の中から使えそうなものとして
②小ぶりだが和の風情がある苔むした庭園を眺めることができる
③歴代の社長たちが支援してきた芸術家による美術品・文化の香りに満ちた雰囲気
⑧X 市は大都市圏とも近く、電車で2時間程度の日帰りできる距離にある
⑩ホームページから外国語でも受け付けられるようになった
⑫日本の朝を感じられる献立・器にもこだわってみた
があるので、これらの要素を盛り込もうと考えました。
100字なので字数的にはかなり余裕がないので、各要素は極力短く編集しながら書いていく必要があると考えました。
【第4問】
これもX市の持つ経営資源を活用して、その結果宿泊需要を喚起するという結論につなげられれば良いと考えました。
また、経営資源ではないですが、黄色線を引いている段階で、第2段落に夕食は提供していない、大浴場はないという記述があり、その後第4段落に周辺に飲食店や銭湯があると書いてあったためこれも活用できると考え、この要素も追加することにしました。
このようなプランを作れば客単価も上がり売上UPに貢献できるだろうと考えましたが、設問文で聞かれているのは宿泊需要を生み出すための施策であるため、客単価の話に触れるのは不適切だと考え、ここはスルーしました。
ただ、最終段落に「既存客との関係を考えると宿泊料金の値上げにも着手したくない」とあるため、既存客向けの料金はそのままで、そのあたりをあまり気にしないインバウンド客から新たにお金を取るという意味合いを込めて宿泊プランを「追加し」という言葉を使いました。
第4問も同じく字数的に余裕がなさそうでしたので、最初からツメツメの書き方にし、後で字数が足りず焦らないように心がけようと考えました。
【第3問】
当初インターナルマーケも想起しましたが、実際に与件文を読んでみるとそんなことは特に書いておらず、むしろSNSで口コミ喚起という結論に持っていくべきだと考えました。
第3問で使えると想定した経営資源は
①英語に堪能な従業員
⑪最低限のコミュニケーションが主要な外国語で図れるよう、従業員教育も始めた
⑨食べ歩きできるスイーツや地域の伝統を思わせる和菓子
とピックアップしましたが、「体験」というワードから山車を引く体験を追加し、さらにB社の中でできる体験もあったほうがいいのではと考え、
③歴代の社長たちが支援してきた芸術家による美術品・文化の香りに満ちた雰囲気
も要素の中に入れようと考えました。
第3問もこれまた字数に余裕がなさそうでしたので極力短く、でも与件文中の言葉は大きく変えずに、というのを心がけて編集しようと考えました。
以上、メモを作成する際に考えたことをご紹介しました。
次回はいよいよ事例1の最終回で、「4.解答を書く」プロセスと私の解答例をご紹介したいと思います。
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